湘南消化器病センターについて

当センター紹介

当センターは当院開設より存在する消化器内科と2010年に開設された肝胆膵疾患治療センターが統合され、診療科を超えた治療を行なう目的で2014年4月に設立されました。

当センター紹介

対象疾患

当センターは消化器病を3つのグループ(消化管,肝、胆膵)に分け、専門性の高い医療を行なっていきます。また、基本理念は365日24時間絶え間なく、患者さんに則した医療を提供することであり、総合内科、放射線治療センター、外科、救急部と密に連携をとることで、患者さんに対して迅速かつ最善をつくすことを目標としております。

理念

臨床現場で常に研鑚を積み、肝臓、胆道、膵臓領域の診断ならびに内科的治療において、EBMにとどまらず個々の症例に応じたより高度な医療を提供する。

  1. 高度な医療の提供
    1. 熟練した手技
    2. 的確な診断
    3. 安全でEBMに基づいた治療
    4. 症例毎の状況の応じた医療
  2. 臨床研究を通して新しい医療の提示
    1. 医療行為を常に振り返る
    2. 既存の知見に固執せず
    3. より有益な医療を追及(エビデンスをつくる)
  3. 人材の育成

特徴

24時間365日救急消化器疾患迅速対応

  1. 消化器病疾患の救急対応
    当院は日本でも有数の救急病院ですので、365日24時間の対応が求められます。
    当センターは救急医と連携を行い、内視鏡が必要な病気に対して迅速な対応を行ないます。
  2. 総合内科との連携
    腹痛といっても原因は様々です。なかには消化器病でないこともあります。この際は対応が困難となることがありますが、当センターでは診断が不明な場合も総合内科と連携をとることで適切な診断と加療を行ないます。
  3. 癌治療
    現在当院では癌センター設立にむけて、癌に対して診療の質を上げるべく努力を行なっております。 外科、放射線科、オンコロジーセンターとの密な連携により、集学的医療を行なうことが可能です。

スタッフからのメッセージ

患者様へ

  1. 消化管疾患
    消化管出血などの緊急疾患、癌など腫瘍の治療、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)を含めた良性疾患に広く対応しています。
    消化管の腫瘍・癌は、早期に発見して内視鏡で治療することにより、低侵襲な治癒と機能の温存が期待でき、生活の質を落とさないことが大きな利点です。
    予防医学センターとも協力した癌の早期発見、外科と連携した速やかな治療導入に努めております。
  2. 膵臓・胆道
    膵臓・胆道:検査が難しい部位ではありますが、最新の機器と内視鏡技術により、可能な限り癌の早期発見・治療ができるよう努力しております。
    早期に発見可能であった膵・胆道癌は肝胆膵外科と連携して手術を検討しますが、困難な場合には化学療法(抗がん剤)や放射線治療を行っております。また胆管炎・膵炎などの良性緊急疾患においてもERや総合内科と連携し、内視鏡を含めた早期の治療をこころがけております。
  3. 肝疾患
    肝炎ウイルス、自己免疫、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)などによる肝炎、肝硬変、肝がんの最新の治療を行っています。特に肝がんに関してはラジオ波焼灼療法(RFA)肝動脈化学塞栓術(TACE)、手術、放射線照射、分子標的薬投与など、病気の状態に合わせて、最適の治療法を選択し行っています。
    スタッフ一同、苦痛のない検査・診断・治療を心がけておりますので、お気軽に受診して頂ければと思います。

近隣病院の先生方へ

日頃より大変お世話になっております。いつも様々な患者様をご紹介頂き、誠にありがとうございます。
当院消化器病センター外来は、患者様からの電話予約が可能ですので、御指示のうえ受診して頂ければ幸いです。
この際、可能であれば検査画像・病理結果等を添えて頂きますようお願い申し上げます。
急患で当日受診が必要な際には、電話による消化器コンサルトも対応可能ですので、ご利用ください。
患者様は、背景疾患がどのような方でも基本的にお受けしておりますので、循環器・脳血管疾患にて抗血栓薬内服中の方、呼吸器・肝臓疾患の方等、気兼ねなくご紹介頂ければ幸いです。
治療後の経過は、画像・病理結果等とともに、書面にて返信させて頂きます。また、当院での定期的な地域連携の勉強会において、ご紹介症例についてのご報告をさせて頂きたいと思います。
今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

内科専攻医の先生方へ

検査・治療等を含めた消化器内科/総合内科の研修として充分な経験が可能と思います。上・下部消化管の通常内視鏡検査・止血術・ポリペクトミー・EMR等は、逆にやっていただきます。また、現在消化器内科専門の後期研修では、4年目医師からESDの指導も行っています。

病院全体として指導体制・環境は良好で、学会発表を含めた学術的な指導も熱心に行っていますので、ご興味のある方は一度見学にいらして下さい。